生花や造花をアレンジメントで楽しむ場合、その花をしっかりとホールドしてくれる剣山や吸水性スポンジを用いることが多いですね。
そこで、店頭でよくある質問の中に「アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーなどは、どのようなものを用いて挿せばよいでしょうか?」という事項があります。今回は生花ではなく弊社deco+が店頭で扱うことが多いアーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワー、ドライフラワーをアレンジメントで楽しむ場合の花止めフォームについて綴ってみようと思います。
1.生花用吸水スポンジと造花・プリザ用スポンジフォームとのちがい
2.こんな形もあるの?
1.生花用吸水スポンジと造花・プリザ用スポンジフォームとのちがい
生花用スポンジフォームだと「スポンジフォームを吸水させてはじめてホールドさせるもの」という最初の大切な一歩の工程が待っています。ここには大変重要な要素があります。
この類のフォームは吸水させてはじめて、きちんとお花が固定出来るように作られているものなんです。
だとすると、吸水させなければこのスポンジフォームにアーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーで使用出来るものなのか?となると大きな間違いなんです。
試してみれば一目瞭然なんですけど、少しでも迷いがある挿し方をすると、すぐにグラグラしちゃう。せっかくのアレンジメントも台無しになっちゃうし・・
ということで、アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワー用のフォームはもともと吸水は不要で固定が出来るように作られているものなんです。
ではどのような種類なのがあるのかご紹介しましょう。
◆主にアーティフィシャルフラワーで挿す場合
○アレンジフォーム
ポリスチレン製。とくに太いワイヤーを使用したアーティフィシャルフラワーでアレンジなさる際に便利です。崩れにくく削り粉がNGの場合に使用することが多いです。
○アートフォーム
一般的なアーティフィシャルフラワーのアレンジはこちらがおすすめ。アーティフィシャルフラワーのための特別仕様のフォーム。挿した茎がホールドしやすく、抜けにくく適度な固定があり、安心です。花器に沿ってカットするのも楽です。
◆主にプリザーブドフラワーで挿す場合
○セックブリック
「Sec」とはフランス語で「乾いた」という意味で、英語だと「Dry」に相当する言葉です。経年劣化が極めて少なく、熱を帯びた接着剤を使用しても溶ける心配がない商品。ウレタン製。プリザーブドフラワーのために開発された商品です。粉が出にくく、経年劣化が極めて少ないもの。硬さや挿しやすさがプリザーブドフラワーなどにちょうど良く、加工が容易です。
○サハラ
セックブリック同様に、ドライフラワー専用のフォーム。フェノール製。セックシリーズよりも軟らかめに出来ているため、ワイヤリングされたアレンジには少し不安が残ります。細い茎のドライフラワーなどには最適です。
2.こんな形もあるの?
○リング型
アーティフィシャルフラワーのリースを制作するときなどに利用します。「ダウリースセット」と称されます。上図のように1プレートで2サイズ分割して取れるものもあります。サイズ別種類もあります。
○円柱型
こちらもアーティフィシャルフラワー使用時に利用すると便利。径のサイズも種類があり、長さも自由にカットできちゃいます。「ダウ円柱」と称されます。この商品自体は固いので曲げることは出来ません。
○平板
最近、壁面にアーティフィシャルフラワーやアーティフィシャルグリーンで見かけることが多いですね。そういった垂直のアレンジをする場合には、このような平板がよいです。
○円錐型
上図はセックシリーズの円錐型。プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーでツリーを作るときに大活躍。サイズもいろいろありますよ。
○球型
こちらは、発砲スチロールでの球面体ベースです。さまざまな用途にご利用いただけます。中身が詰まっているものと詰まっていないものがあります。「素ボールボデー」と称します。例えば、ボールブーケなどには大活躍ですね。
http://www.decoplus-shop.net/?pid=128692295
アーティフィシャルフラワーだと前もって作成できるので、時間をかけて楽しむことも出来ますし、思い出にもなりますね。ブーケ制作はご自分のためにも、そしてお友達にギフト感覚でぜひとも挑戦してみてください。